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初心者はサルサレッスンを受けるべし!
2月 4th, 2000サルサ日記初めてサルホナイトに参加した時、6時30分から始まる初心者レッスンに遅れてしまい受けなかったのですが、このことが初心者にとってどれほど重大な影響を与えるのか、その後思い知らされました。
知り合いが誰もいない中でみんなが楽しそうに踊っているのをただ見つめているだけ、誰かほかの女性を誘おうにも、なんだかとても皆さん上手そうで
(ああ、僕みたいな下手な人に付き合わせたら申し訳ないなぁ)
と後込みしてしまい。突っ立ているだけで最初の1時間は過ぎました。(でも、このまま、立っているだけでは一生上手くなれない。思い切って誘ってみよう。)と考え直し、勇気を出して近くの女性に声をかけてみました。
私 「あの・・・ 初心者なんですが踊っていただけますか。」
女性「いいですよ。」とにっこり微笑んで受けてくれました。(なーんだ、あっけないな。こんなことならもっと早く誘っておけばよかった。)
女性「じゃ私が男役、あなた女役ね。私のリードに従っていればいいからね。」
と言うや踊っている時に手を上げたり、体を押したりしてくれるのですが、基本ステップしか踏めない僕はその度にどうして良いか分からず、突っ立っているだけでした。女性「だめよ!逆らっちゃ。リードに従って踊らなきゃ。」
私 「逆らっているわけでなく、どうして良いか分からないんですけど・・・」このとき思ったのは、男性が女性に「初心者なんですけど」と言って誘う時は実はそれなりに踊れる人が謙譲の美徳を発揮して(あるいは、自分のプライドを守るため)言う言葉であるのが一般的なのだろうということです。
もしそうだとしたら僕のような本当の初心者はなんと言えばよいのだろうか?
「謙遜じゃなく、本当に本物の初心者です!」とでも言えばよかったのだろうか?女性「上半身が動きすぎよ、サルサは腰から下で踊るのよ。」
私 「はい」
女性「男が腰を振って踊ったらおかしいでしょ!」
私 「すっすみません」
女性「ダメダメ、ちゃんと体重移動しなくちゃ!」
私 「はっはい」
(えーと・・・腰で踊るんだけど、腰を振ったらダメで、体重移動するんだけど、上半身は動かしたらダメで・・・)
考えれば考えるほど体が動かず、まるで鎖に繋がれているんじゃないかと思うぐらい足が重く感じる。汗が噴き出し、顔から滴り落ちていく。
(汗くさいんじゃないかな?)
(付き合わせて悪いことをしちゃったかな?)
などと考えてばかりいて、ますます堅くなっていくばかり・・・僕の心の中では一組の男女がダンスを踊っているというよりは、女性教師と居残り授業を半ベソをかきながら受けさせられている落ちこぼれ小学生という気分でした。
一曲が終わり、帰る時、正直言ってホッとしました。その別れ際、お礼を言っておかなくてはと思い一言声を掛けました。
私 「踊ってくれてありがとう。次にお誘いするときにはもっと上手になっておきます。」
女性「そう、それは素敵ね。」
言葉とは裏腹に女性の視線に冷いものを感じたのは、僕の思い過ごしなのであろうか?(やはり僕にはダンスなど向いてはいなかったのだろうか?
せめて最初のレッスンを受けていれば踊ってくれる知り合いができたかもしれないのに・・・
それにしても上手い男性はいろんな女性と踊ってますます上手くなるが、下手な男性は僕のように誰とも踊れず、いつまで経っても下手なまま、ということになってしまう。
サルサ人口の内、女性の方が割合が多い理由はそんなところにあるのかもしれないな。)などと絶望的な気分で佇んでいると、マリという女性が相談に乗ってくれました。
マリさん「あなたの場合、まずメレンゲから練習した方が良さそうね。メレンゲ踊ってみて。」
私 「はい」(12121212・・・・)
マリさん「・・・うーん、そーじゃなくて、“休め”の姿勢をしてみて、それで今度は反対側の足を曲げて“休め”をしてみて、そう!それを繰り返して踊るのよ!」
私 「!!!!!!」まさに目から鱗でした。
僕はそれまでステップを踏むということは、地面を足で叩いてリズムを取ることだと思っていたのです。体重移動で踊るとはこのことだったのか!
腰をつかって踊るとはこのことだったのか!真っ暗闇の洞窟の中で一筋の明かりを見つけたような気分でした。
マリさん本当にありがとう。
Tags: サルサレッスン, サルサ初心者, はじめてのサルサレッスン
感謝しています。
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